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実は誤解されているHIVがうつらない行為とは

2020年01月13日

HIVの感染を防ぐためには、伝染をしないケースもきちんと理解しておくことが大切です。伝染をしない行為をきちんと理解しておけば、危険な行為のみを避けつつ日常生活を送ることができるからです。感染経路について誤解されていて、伝染をしないケースを正しく理解していない人は少なくありません。

一般的に伝染病は感染者の血液や体液に病原体が含まれている場合があるので、これらの感染源に触れることで伝染をするケースがあります。病原体が多く含まれる体液は病気の種類ごとに違いがあり、HIVの場合は血液・精液・膣分泌液・母乳に多く含まれることが知られています。これに対して唾液・尿・涙・汗などについては、病原体はほとんど含まれていません。HIVウイルスは非常に弱く、空気中や水中ではすぐに死滅します。水でゆすぐだけで簡単に死滅させることができるほどなので、唾液・尿・汗などではウイルスは生きることができません。

インフルエンザ・風邪・水疱瘡などは唾液を通して病原体が飛沫感染をする場合がありますが、HIVの場合はそのような恐れはありません。唾液中に含まれるウイルスの量は非常に少なくて、感染をさせられるほどの量は含まれていないからです。

皮膚の表面や汗・尿などにはHIVウイルスがほとんど含まれていないため、素手で相手の肌に触れたり傷や粘膜以外の場所を舐めたとしても伝染をすることはありません。食器の共有をしたり近くで会話をするなどの行為も問題はなく、日常生活で過度に心配をする必要はありません。ウイルスは体外に出るとすぐに死滅してしまうため、食器などの日用品を共有しても大丈夫です。ただし血液が直接触れるような物を通して伝染をする可能性は否定できないので、カミソリなどは自分専用の物を使用する必要があります。理髪店ではカミソリを使い回しをしていますが、法律にしたがってきちんと消毒が行われているので問題はありません。

HIVウイルスは水中では生きることができず、すぐに死滅してしまいます。そのため、プールやお風呂を通して伝染する心配もありません。ノロウイルスは河川や海で貝に蓄積されて人間に伝染して食中毒を起こすことが知られていますが、HIVウイルスが自然の河川や海水を通して他の人にうつることはありません。

日常生活で人間の血液に触れる場面として、蚊に刺されるケースが考えられます。雌の蚊は人や動物の血を吸って産卵をしますが、蚊が媒体となってデング熱やマラリアなどの病原体が人に伝染することが知られています。HIVウイルスについては蚊の体内で生き続けることはできないため、蚊を通して感染をする心配はありません。

性行為の際に分泌物や血液が性器や直腸の粘膜と触れると、ウイルスが伝染をする危険性が高くなります。ただし感染者と手を繋ぐことやキスをする行為で、うつされる危険性はありません。ケガをしていなければ、相手の性器を手で触れたとしてもうつることはありません。性器が接触するような性交などのように意図的に感染をするようなことをしない限りは、キスや手を繋ぐなどの行為でHIVがうつる危険性はないといえます。