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HIVウィルスがうつる感染経路と行為

2019年12月15日

HIVは人から人に伝染するウィルスで、いくつかの感染経路が存在します。他の人に伝染をするためには、ウィルスが含まれている感染者の血液や体液が他の人の粘膜や傷口などに触れる必要があります。HIVの場合は、ウィルスは感染者の血液の他にも母乳・精子(精液)・膣分泌液などの体液に多く含まれていることが知られています。ウィルスが多く含まれている体液や血液に直接触ることで、他の人にうつる危険性が高くなります。

HIVは、唾液などの他の体液には他の人に感染させられるほどの量のウィルスが含まれていません。このため、日常生活で接触をする程度であれば他の人にうつる心配はありません。ただしケガをして出血をしている人の手当てをする場合には、手袋を着用したりラップやビニール袋などをあてがうなどして直接血液に触ることがないように注意を払う必要があります。

エイズという病気が知られていない時代には、輸血や血液製剤を通して感染が拡大するケースがありました。妊娠中の女性から胎児にHIVが伝染する可能性は低いのですが、出産時に出血をしたり母乳を与えることで子供に伝染をしてしまうケースも少なくありませんでした。現在は日本などの先進国であれば、輸血・血液製剤や母子間でHIVが伝染をするケースはほとんどありません。ただし中国本土やロシアなどのように医療技術が未発達の国においては、今でも医療処置やタトゥーなどが原因でうつされる恐れがあります。これらの国では医療機関で使い捨ての注射針が再使用されることで、病院内で病気が伝染してしまうケースが少なくありません。

先進国では医療サービスや出産が原因でHIVが他の人に伝染する恐れはありませんが、性行為や薬物の注射などが主な感染経路になっています。HIVウィルスは精子の中に多く含まれていることから、男性の精液が女性器や直腸の粘膜に接触することで感染するケースがあります。唾液を通して伝染をする可能性は極めて低いのですが、口の中に傷があって唾液に血液が混ざっている場合はキスでうつる恐れがあります。

先進国を含めてHIVの感染経路で一番多いのは、性行為です。特にリスクが高いのは男性の同性愛者で、性行為の際に肛門で出血をすることで血液に接触をすることが原因であると考えられています。異性間の性行為であっても、精液や膣分泌液が粘膜に接触をすることが原因で相手にうつる危険性が高くなります。

性行為の際に体液や血液が粘膜と接触をしなければ、ウィルスが相手に伝染をするリスクを低くすることができます。性行為の際に男性がコンドームを着用することで、精液・膣分泌液などの体液や血液が相手の粘膜に接触をするのを防ぐことが可能です。オーラルセックスなどで妊娠の恐れがないという理由で、性行為の際に男性がコンドームを着用しないケースが少なくありません。このような場合に体液が接触をすることで、HIVや他の病気に感染をしてしまう場合があります。