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HIVウィルスの感染確率は?

2020年02月19日

HIVウィルスの主な感染経路は性行為で、性分泌液や血液が接触すると他の人に伝播することが知られています。他の性病も性行為によって伝染をしますが、病原体の種類ごとに感染のしやすさ(確率)に違いがあります。例えば、淋病や梅毒は非常に高い確率で伝染することが知られています。1回の性行為で梅毒が伝染する確率は15~30%で、淋病は50%といわれています。梅毒や淋病は、たった1回の性行為でもうつる危険性が高いことが分かります。

HIVについても1回の性行為で感染をする確率がある程度判明しており、コンドームなしで性交を行った場合は0.1~1%の確率でウィルスが伝染することが知られています。0.1~1%という数値は100回に1回かそれ以下であることを示しており、淋病や梅毒と比較すれば相対的に感染する危険性が低いといえます。男性から女性に伝染しやすいので、性器に傷がついていない場合は感染者の女性とコンドームなしで性交をしても男性に伝染する可能性は極めて低いと考えられます。それでも0%ではないので、感染者とコンドームなしで性行為をすることにはリスクが存在していることを意味しています。

HIVの場合は性行為の際にウィルスが相手にうつるのは100回に1回程度で非常に少ないように見えますが、何度もコンドームなしで性交をするとうつる危険性が高くなります。単純計算すれば性交回数が10回であれば危険性は10%に上昇し、100回であれば100%になってしまいます。淋病や梅毒であれば抗生物質で治療をすれば完治させることが可能ですが、現代の医療技術ではエイズの発症を抑えることが精一杯です。抗HIVウィルス薬を服用しても体内の病原体を完全に死滅させることは不可能なので、病気で死なないためには生涯にわたり毎日薬を服用し続けなければなりません。

0.1~1%という数字は皮膚に傷がなくて他の性病を発症していないケースであり、免疫力が低下していたり他の性病を発症して炎症がある場合はHIVの感染確率が高くなってしまいます。例えば女性がクラミジアで膣炎を発症している場合であれば、男性から女性にHIVウィルスがうつる可能性が4~5倍に上昇するといわれています。

一般的に男女ともに複数の相手と性行為をする人は、HIVや他の性病に感染する危険性が高くなります。近年は日本国内において、10代後半~20代の女性を中心にクラミジアが広がっていることが知られています。女性はクラミジアを発症しても自覚症状が出にくいので、炎症を起こして免疫力が弱くなっていても気付かずに放置するケースが多いです。クラミジアで膣炎を発症している女性がコンドームなしで男性と性行為をすると、HIVや他の性病がうつりやすくなるので非常に危険です。

HIVウィルスの感染確率の数字を見れば0.1~1%なので、非常に危険性が低いように思えるかもしれません。それでも性行為の回数が増えたり他の性病を発症している場合にはウィルスに伝染する危険性が高くなるので、予防を怠るべきではありません。