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HIV検査を受けるタイミングと潜伏期間

2019年11月16日

HIV検査では、体の免疫がウイルスに対して生成する抗体を調べて感染の有無を確認します。HIVに対する抗体が確認された段階で、感染が確定します。逆にウイルスに感染していたとしても、抗体が検出されなければ陰性とみなされます。感染をした直後で体内のウイルスの量が少ない段階で検査を実施しても、正しい結果が得られない恐れがあります。HIV検査を受ける場合には、抗体が生成されるタイミングを考えて実施することが大切です。

HIVウイルスに感染すると体内でウイルスが増殖し、数週間~4週間ほどが経過してから体の免疫システムが病原体に反応して発熱などの初期症状を発症する場合があります。初期症状を発症した際にウイルスに対する抗体が生成され、その後に熱が下がってから数年~十数年間にわたり無症状の潜伏期間が続きます。感染直後に初期症状を発症して抗体ができるまでの間は検査をしても反応しない可能性があり、この期間をウインドウ期(ウインドウピリオド)と呼びます。ウインドウ期が終了して抗体が生成されるまでに、最長で3か月ほどの期間がかかります。感染の有無を確定させる場合は、感染機会が発生した後に3か月間のウインドウ期を過ぎたタイミングで検査を実施する必要があります。

ウインドウ期を過ぎた後であれば、無症状の潜伏期間中でも陽性反応が出るので感染の有無を確認することができます。最近はスクリーニング検査の際に、HIVウイルスが持つ遺伝子(抗原)を直接検出する方法で調べる方法も実施されます。この方法であれば抗体が生成されていなくても感染の有無をチェックすることができますが、感染初期の段階でウイルス量が少なければ反応しません。感染直後から1週間~3週間はウイルス量が少なすぎて検出限界以下の場合があるので、抗原を調べても反応が出ない可能性あります。スクリーニング検査を受けてHIVウイルス(抗原)の有無を直接調べる場合でも、感染が疑われるような出来事が発生してから少なくとも4週間以上が経過した後に受診をするようにしましょう。

ウインドウ期の間でも、ある程度のウイルス量があれば抗体や抗原が検出される場合があります。この段階では感染を確定するほどの反応が出ていないケースが多いので、偽陽性と判断されます。偽陽性と診断された場合、3か月以上が経過した後にもう一度受けて感染の有無を確定させることができません。

HIV検査をする場合には、感染が疑われる出来事が発生してから少なくとも4週間以上が経過した後に受診をすることが大切です。4週間以上経過すれば、抗体か抗原のどちらかに反応するようになるからです。偽陽性の結果が出た場合には、3か月以上が経過した後に改めて抗体を調べてから感染の有無を確認することができます。感染が疑われる性行為などをした後に、翌日~数日後に慌てて検査を受けても、陰性と判断される可能性があるので注意が必要です。